アルコールパッチテストのやり方とお酒飲めない人の改善方法

アルコールパッチテストは、アルコールを含んだ絆創膏を腕に貼り、肌色の変化を見ることでお酒の強さを図れる方法です。

自宅でも手軽にできます。ALDH2の活性度により、「お酒が飲める」「お酒に弱い」「飲めない」の3タイプに分かれます。

お酒が飲めない方は無理せず、弱い方は強くなる方法（坂上太一メソッド）を紹介します。

アルコールパッチテストで分かること

アルコールを飲むと肝臓で有害物質であるアセトアルデヒドが分解されます。

アルコールパッチテストで分かることは、アセトアルデヒドのアルコール分解酵素（アルデヒド脱水素酵素：ALDH）の型です。実はALDHは2種類あります。

ALDHの種類と違い

ALDHはALDH1とALDH2の2種類あります。

お酒が飲めない人はALDH2が関係しており、ALDH2にもいくつか種類があり、その活性度によってお酒の強さが変わります。

ALDH2（アルデヒド脱水素酵素）は3種類

そのALDHは全部で3種類あります

ALDH2の種類	体質	人口比率
ALDH2活性型	お酒が飲める	約6割
ALDH2低活性型	お酒に弱い	約4割
ALDH2不活性型	お酒が飲めない

日本人の約4割は「お酒に弱い」または「全く飲めない」と言われています。

このように、ALDH2のタイプを知っておけば、お酒に対する強弱とともに、飲み会への心構えも変わります。

未成年がお飲酒体質を知っておくメリット

成人になっていきなり大量飲酒して急性アルコール中毒になるリスクも回避できるので、未成年の間に一度はお酒が飲める体質かどうかを確認しておくと良いです。

「お酒は飲み慣れれば、強くなる」等、色々な事が言われる物ですが、人によっては飲み続けても強くならず、体質的にアルコールを受け付けない場合もあります。

強い人と同じ様に飲んでしまうと中毒になってしまう事だったり、強いから大丈夫と思って飲みすぎてしまい肝臓等を酷く壊してしまう事等も珍しくありません。

そういった事を勘案するのでしたら、客観的な判定が可能なアルコールパッチテストを受ける事には大きいメリットがあります。

 

自宅でアルコールパッチテストをやる方法

アルコールパッチテストを自宅でやる手順は簡単4ステップ

①絆創膏にエタノールを垂らす

薬剤の無い絆創膏（パッチテープ）を準備して下さい。100均で売っているものでも大丈夫です。

絆創膏に市販の消毒用アルコール（70%のエタノール）を2～3滴垂らします。メタノールは毒性があるので間違えないでください。

②上腕の内側などに貼る

その上で上腕の内側に貼り付けて、しばらく安静にして7分間待ちます。

③7分後テープをはがし肌色確認

テープ貼って7分後に剥し、5秒以内にパッチテープを貼っていた部分の肌の色を確認します。

人の目だと明確に分からない場合もありますが、スマホのカメラ等で撮影すると比較しやすいです。

④さらに10分経過後に肌色確認

絆創膏をはがした後、10分経過（最初から17分経過）したら、もう1度テープを貼った部分の色を確認して下さい。

 

アルコールパッチテストの結果

先ほどのアルコールパッチテストの結果は3種類に分けられます。

肌色	判定結果（体質）
③で赤くなった	お酒が飲めない
④で赤くなった	お酒に弱い
③④共に変わらない	お酒が飲める

アルコールがテープ経由で皮膚に付着すると、アセトアルデヒドが皮膚で生成されます。

そこで、パッチテストで赤くなるという事はアセトアルデヒドが強くないか、欠損状態にあるという事を示しており、特に変化がなければ問題無く機能している事が分かる仕組みです。

パッチテストはその性質を利用して、テスト体験者のお酒の強弱を判定します。

お酒が飲める体質

アルコールパッチテストを実施しても肌の色の変化が無い人は、ALDH2活性型で白型タイプに分類されます。つまり、お酒が飲める人です。

このタイプの人はお酒関係の分解能力が強いですが、過信しすぎると飲酒による生活習慣病やアルコール依存症の危険もあるので注意も必要です。

お酒が飲めない体質

7分後にテープを剥したときに赤くなるのがALDH2不活性型で、このタイプはお酒を飲めない体質ですので、酒席の時等には要注意です。

お酒が弱い体質

肌が10分程して赤くなる場合は、ALDH2低活性型で赤型タイプ扱いとなり、お酒に弱い体質となります。

頭痛や吐き気と隣り合わせですので飲酒は可能な限り避けないといけません。

この3パターンをしっかり把握しておき、自分なりの飲酒のコツを構築しておくと、社会生活を営む上で多くのメリットが見込めます。

 

お酒飲めない体質は飲酒を避けるべき理由

お酒飲めない体質の人が、飲酒を避けるべき主な理由は、頭痛や吐き気が出る物に無理をする必要性は無いからです。

個人の主観がお酒には関わってくる所が強く、人によっては飲む事が楽しくて仕方が無いという様な人も居ます。

しかし、体質の違いによる所が大きい以上、無理に合わせてしまうと、急性アルコール中毒を引き起こして死亡事故に繋がってしまうリスクも出て来ます。

そこまで、行かないまでも嘔吐や頭痛で体調を崩してしまえば、誰かが介護をしなければいけなくなりますし、それで酒宴の雰囲気が壊れてしまう事も有り得ます。

お酒が強い人視点に立つにしても、飲めない人への無理強いは、その人にとって不快な事となって酒宴の本来の目的である楽しむという事から外れてしまう事になり、相手からの信用を失う事にも繋がって良い事がありません。

 

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お酒を飲めない体質自体は変えることができませんが、サプリと医薬品によってアセトアルデヒドの分解速度を早めることでお酒に強くなります。

飲めないなりに酒量を制限するのも一つですが、状況によってお酒を飲まざるを得なかったり、女性との出会いや友達との飲み会で飲みたい方も多いはずです。

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